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OpenRouter API の料金はどう計算される?Claude・GPT-5・Gemini 実コスト比較(2026)

API と Agent ·約 12 分

マルチモデル API ゲートウェイとクラウド token 課金ダッシュボード—OpenRouter で Claude GPT Gemini を統一利用

Agent、Copilot の代替、自前 LLM ゲートウェイを検討するチームにとって、OpenRouter は避けて通れない存在です。1 つの API Key、model パラメータを変えるだけで Claude、GPT、Gemini など 300 以上のモデルに切り替えられます。しかし請求はどう計算されるのか。Anthropic / OpenAI / Google 直連とどれくらい差が出るのか。本記事では 2026 年 7 月 の公開価格に基づき、課金式・隠れコスト・三大ベンダー旗艦モデルの実際の 1 回あたりの呼び出しコストを整理します。

5.5%
クレジットカードチャージのプラットフォーム手数料(最低額あり)
300+
同一エンドポイントから呼び出せるモデル数
入力 ≠ 出力
2 種類の token を別々に課金

OpenRouter 課金式:1 分で理解

OpenRouter はプリペイド・token 従量課金で、月額プランはありません。各 API 呼び出しの inference 費用の核心は次のとおりです。

1 回の inference 費用

費用 =(入力 token ÷ 1,000,000 × 入力単価)+(出力 token ÷ 1,000,000 × 出力単価)

単価は米ドル「100 万 token あたり」で、OpenRouter モデル一覧と各モデル詳細ページで確認できます。入力と出力は別々に課金され、出力単価のほうが高いのが一般的です。

入力 token とは? prompt、システムプロンプト、会話履歴、ツール(function)の戻り値がコンテキストに書き込まれた分、一部モデルの「思考 / reasoning」token(入力側に計上される場合)。出力 token とは? モデルが生成して返すテキスト(および一部 API モードで別途課金される reasoning 出力)。

例:あるモデルが入力 $3/100 万、出力 $15/100 万のとき、1 リクエストで 10,000 入力 + 2,000 出力 token の場合:

  • 入力:10,000 ÷ 1,000,000 × $3 = $0.03
  • 出力:2,000 ÷ 1,000,000 × $15 = $0.03
  • inference 合計:$0.06(チャージ手数料は未含)

OpenRouter の API は OpenAI Chat Completions と互換で、レスポンスに通常 usage.prompt_tokensusage.completion_tokens が含まれるため、アプリ内でリアルタイムにコストを見積もれます。

見落としがちな隠れコスト

モデル一覧の token 単価は「床価格」に過ぎません。OpenRouter 公式料金によると、実際の総コストには次の層が上乗せされます。

費用層 比率 / ルール 発生条件
Inference(token) 各社公開価格をそのまま転送 各 API 呼び出し
クレジットカードチャージ手数料 5.5%(最低手数料あり) カードで credits を購入するたび
暗号資産チャージ 約 5% 暗号通貨での top-up
BYOK 超過料金 OpenRouter 価格相当の 5% 自前 Key 利用で月間無料枠超過(標準は約 100 万リクエスト/月)
大口割引 月間利用額達成で最大約 7% off Gold / Platinum 等級(月間閾値 約 $1K / $5K)

したがって、小規模チームの予算は上表の inference に加え 5–7% の overhead を見込むべきです。例えば $100 チャージすると、5.5% のプラットフォーム手数料を差し引いた実効 credits は約 $94.5、その後モデル単価で token が引かれます。

もう一点:OpenRouter は主要モデルでtoken 単価に二次マークアップをかけない(各社公式と同額)点が、一部の集約プラットフォームと異なります。「高く感じる」のは主にチャージの摩擦とマルチモデル利便性のトレードオフであり、token ごとの隠れ値上げではありません。

2026 単価表:Claude vs GPT-5 vs Gemini

下表は 2026 年 7 月 時点で OpenRouter に掲載されている代表的なモデル価格(米ドル / 100 万 token)です。数値は各社の値上げで変動するため、利用前は モデルページのリアルタイム価格を確認してください。

Anthropic Claude シリーズ

モデル(OpenRouter ID 例) 入力 / 100 万 出力 / 100 万 位置づけ
Claude Opus 5 anthropic/claude-opus-5 $5.00 $25.00 旗艦推論、複雑 Agent、長時間コーディング
Claude Sonnet 4.6 anthropic/claude-sonnet-4.6 $3.00 $15.00 日常コーディング・プロダクト主力、コスパ定番
Claude Haiku 4.5 anthropic/claude-haiku-4.5 $1.00 $5.00 分類、ルーティング、軽量補完

Claude は OpenRouter 上で Prompt Caching に対応。繰り返し送る大きなコンテキスト(システムプロンプト、長文ドキュメント)がキャッシュヒットすると、実効入力単価は大幅に下がります。OpenRouter モデルページの「Effective Pricing」移動平均では、ユーザーによっては表示価格より 60–80% 安くなることもあります。

OpenAI GPT-5 シリーズ

モデル(OpenRouter ID 例) 入力 / 100 万 出力 / 100 万 位置づけ
GPT-5.5 openai/gpt-5.5 $5.00 $30.00 旗艦マルチモーダル・複雑タスク
GPT-5.4 openai/gpt-5.4 $2.50 約 $10–15 性能とコストのバランス主力
GPT-5.4 Mini openai/gpt-5.4-mini 約 $0.15–0.40 約 $0.60–1.60 高並列・単純タスク

GPT-5 シリーズは OpenRouter 上で出力単価が同クラスの Claude より高い傾向があります(例:GPT-5.5 出力 $30 vs Opus 5 出力 $25)。アプリで出力が長い(長文生成、大量コード補完)場合、OpenAI 旗艦の総額は高くなることがあります。

Google Gemini シリーズ

モデル(OpenRouter ID 例) 入力 / 100 万 出力 / 100 万 位置づけ
Gemini 3.1 Pro google/gemini-3.1-pro-preview $2.00 $12.00 長コンテキスト、マルチモーダル Pro
Gemini 3.5 Flash google/gemini-3.5-flash 約 $0.10–0.35 約 $0.40–1.40 低レイテンシ、大量処理
Gemini 3 Flash google/gemini-3-flash-preview 約 $0.10–0.25 約 $0.40–1.00 軽量対話・ツール呼び出し

同じ「旗艦 Pro」クラスでは、Gemini 3.1 Pro の入力は Claude Opus 5 の約 40%、出力は約 48%で、紙面上は最も競争力があります。「十分か」は価格だけでなくタスク品質要件次第です。

開発者が Claude GPT Gemini の API 請求と token 使用量を比較するチャート
Agent シナリオでは入力 token が請求の大半を占めることが多い。モデルコスト比較では百万 token 表示価格だけでなく、入力/出力比率で試算すること。

4 つの実シナリオで試算

以下は同一式で1 回の inferenceを試算(5.5% チャージ手数料は未含)。比較用に 3 モデルを選定:Claude Sonnet 4.6GPT-5.4Gemini 3.1 Pro

シナリオ A:短い対話(カスタマーサポート / Q&A)

約 2,000 入力 + 500 出力 token。

モデル 入力コスト 出力コスト 1 回合計
Sonnet 4.6($3 / $15) $0.006 $0.0075 $0.0135
GPT-5.4($2.5 / $12) $0.005 $0.006 $0.011
Gemini 3.1 Pro($2 / $12) $0.004 $0.006 $0.010

短い対話では差は小さい。1 日 1 万回規模でも Gemini と GPT-5.4 がわずかに安いが、絶対額は依然低い。

シナリオ B:コードレビュー(中程度のコンテキスト)

約 50,000 入力(diff + 関連ファイル含む)+ 2,000 出力(レビューコメント)。

モデル 1 回合計
Sonnet 4.6 $0.18($0.15 + $0.03)
GPT-5.4 $0.149
Gemini 3.1 Pro $0.124

シナリオ C:ターミナル Agent 1 セッション(リポジトリ大量読み込み)

約 200,000 入力 + 10,000 出力——Claude Code / Cursor Agent の 1 ラウンド深度タスクの上限に近い規模。

モデル 1 回合計
Sonnet 4.6 $0.75
GPT-5.4 $0.62
Gemini 3.1 Pro $0.52
Claude Opus 5($5 / $25) $1.25
GPT-5.5($5 / $30) $1.30

Agent シナリオでは入力 token が請求を支配します。この規模を 1 日 20 ラウンド回すと、Sonnet 4.6 の inference だけで約 $15/日 ≈ $450/月——だから多くの人が純 API ではなくサブスク(Claude Code Max など)を選び、用量がサブスク上限を超えるまで使うのです。

シナリオ D:バッチ要約(100 件 × 8K 入力 + 300 出力)

合計入力 800,000 + 出力 30,000 token。

  • Sonnet 4.6:約 $2.85
  • GPT-5.4:約 $2.36
  • Gemini 3.1 Pro:約 $1.96
  • Gemini 3.5 Flash に切り替え:さらに 1 桁安くなることも、品質要件の低いパイプライン向け

月間用量:どれが最安?

チームの月間消費が 50M 入力 + 5M 出力 token(中規模 Agent プロダクトでよくある帯)の場合、各モデルの inference 比較:

モデル 月間 inference 試算
Claude Opus 5 $50×5 + $25×5 = $375
Claude Sonnet 4.6 $3×50 + $15×5 = $225
GPT-5.5 $5×50 + $30×5 = $400
GPT-5.4 $2.5×50 + $12×5 = $185
Gemini 3.1 Pro $2×50 + $12×5 = $160

5.5% チャージ手数料を加えると、Gemini 3.1 Pro は約 $169/月、Sonnet 4.6 は約 $237/月、GPT-5.5 は約 $422/月紙面上最安はしばしば Gemini Pro または Flash。コーディング Agent では Sonnet が多くのチームの品質基準のまま。

サブスク製品との対照

個人向け Claude Pro(約 $20/月)や Max 5x($100/月)は Claude Code と Web 用量プールを含み、API の token 課金とは別物です。月間 API 請求が安定して $100–200 を超え、Claude Code 連携が不要なら、OpenRouter + 選択したモデルのほうが柔軟。逆にターミナル Agent ヘビーユーザーはサブスクのほうが得な場合もあります。

OpenRouter vs 直連 API

観点 OpenRouter 直連 Anthropic / OpenAI / Google
Token 単価(主要モデル) 通常は各社と同額 各社表示価格。エンタープライズ契約で割引あり
追加プラットフォーム費 チャージ 5.5% など なし(または請求書払い)
マルチモデル切替 model パラメータを変えるだけ 複数 SDK / キー / 課金アカウント
Failover / ルーティング 複数プロバイダールート内蔵 自前構築が必要
コンプライアンス・データ所在地 OpenRouter 経由。DPA 評価が必要 リージョン・コンプライアンスプランを直接選択可

目安: 単一モデル・月 $5K 超・エンタープライズ価格交渉可 → 直連優先。プロトタイプ、マルチモデル A/B、小チーム統一ゲートウェイ → OpenRouter の時間価値が 5% 手数料を上回ることが多い。

コスト削減:キャッシュ・Batch・ルーティング

  1. Prompt Caching:Claude の長いシステムプロンプトや固定ドキュメントを繰り返し送る場合、OpenRouter はキャッシュ割引を透過し、実効入力単価を大幅に下げられます。
  2. モデルルーティング:Haiku / Flash で意図分類と下書きを行い、複雑なステップだけ Sonnet / Pro に昇格——平均単価を 50% 以上下げられます。
  3. コンテキスト圧縮:Agent では 1 回に読むファイル数を制限し、会話履歴を要約するほうが、旗艦モデル変更より効果的なことが多い。
  4. Batch API:非リアルタイムタスクは各社 Batch(一部モデルは OpenRouter に対応ルートあり)を利用。通常は大きな割引あり。
  5. usage 監視:アプリ層で各呼び出しの prompt_tokens / completion_tokens を記録し、機能別に按分。「どこが燃費悪いか分からない」を防ぐ。

Agent が Mac 上で xcodebuild、署名、TestFlight も回すなら、モデル請求以外に実行環境コストもあります。クラウド Mac と iOS ツールチェーンを参照し、ビルド環境と API 費用を分けて計画しましょう。

よくある質問

OpenRouter はモデル単価に上乗せしますか?

OpenRouter は主要モデルの token 単価を各社公開価格で通常透過し、inference に追加マークアップはかけません。ただし実際の総コストには、クレジットカードチャージ 5.5% のプラットフォーム手数料(最低額あり)、および BYOK が月間無料枠を超えた場合の 5% が加わります。

OpenRouter は 1 回の API 呼び出しの費用をどう計算しますか?

費用 =(入力 token 数 ÷ 1,000,000 × 入力単価)+(出力 token 数 ÷ 1,000,000 × 出力単価)。入力には prompt、会話履歴、ツール戻り値がコンテキストに書き込まれた分が含まれます。出力はモデルが生成した token。両者の単価は異なり、出力のほうが高いのが一般的です。

2026 年、OpenRouter 上で Claude・GPT-5・Gemini のどれが安いですか?

同クラス比較では、Gemini 3.1 Pro の入力は約 $2/100 万、出力は約 $12/100 万で、Claude Opus 5(約 $5/$25)や GPT-5.5(約 $5/$30)より通常安い。ただし Agent では入力 token が出力を大きく上回ることが多く、実際の入力/出力比率で試算すべきで、入力単価だけを見てはいけません。

OpenRouter と Anthropic / OpenAI API 直連、どちらが得ですか?

単一モデル・高用量・エンタープライズ契約や前払い割引が使えるなら、直連のほうが安いことが多い。マルチモデルルーティング、統一 OpenAI 互換インターフェース、自動 failover、素早いモデル試行が必要なら、OpenRouter の利便性が約 5–7% のチャージ overhead を相殺することがあります。

クイックまとめ

  • 課金の核心:入力 + 出力 token を別計算。Agent では入力が大半を占めることが多い
  • プラットフォーム費:チャージ約 +5.5%。予算はモデル表示価格だけで組まない
  • 単価:旗艦では Gemini 3.1 Pro が通常最安、GPT-5.5 の出力が最も高い
  • 選定:マルチモデル / 高速イテレーション → OpenRouter。単一・高用量 → 直連 + エンタープライズ割引

API はモデル、クラウド Mac はビルド

OpenRouter は「どの LLM を呼ぶか」を解決します。iOS / macOS パイプラインには動く Xcode 環境が依然必要です。Zilmac クラウド Mac は Agent ワークフローと組み合わせ、署名・公証・TestFlight を処理するのに適しています。

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