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GPU は買うかクラウドを借りるか?2026年 AI 配備コスト、3か月・1年・3年の総予算と回収期間

AI 配備コスト ·約12分

デスクトップ向けグラフィックカード2枚。GPU を買う場合と時間課金で借りる場合のコスト比較に使う

2026年9月、新品 RTX 5090 の店頭中央値はおよそ $4,800 で、発売時 MSRP の $1,999 からは離れています。同じカードのクラウドはおよそ $0.69–$0.99/時間 です。高いのは単価で、買うか借りるかは、1年で何時間 GPU を点灯させるかで決まります。実験、平日 6 時間、24時間稼働の3段階で、3か月・1年・3年の総予算と、電気代を含めた回収期間を予算表に書けるところまで計算します。

約11か月
5090 をほぼ24時間、$0.69/時と比べた回収
約17.5か月
H100 1枚を24時間、$2.89/時と比べた回収
3か月は借りる
試作期間の購入は高い

負荷を決めてから買う

コンシューマカードとデータセンター GPU は別物です。RTX 5090 は 32GB のデスクトップカードで、量子化済みの中小型推論、画像生成、小規模 LoRA に向きます。H100 80GB は ECC と MIG があり、PCIe と SXM も別製品です。70B 級の重みと大きなバッチは、その 80GB を使って初めて成立します。5090 の購入価格と H100 の時間単価を並べると、「安い」を「同じ仕事ができる」と読み違えます。

もう一つの分岐は見落としやすいです。推論が GPT、Claude、Gemini の API なら、GPU の行は $0 にできます。サブスクと従量の重なりは AI プログラミングの月額 と OpenRouter のモデル単価 を見てください。この記事が計算するのは、重みを自分で管理する GPU に置く場合だけです。

3つの稼働(定義は全文共通)

  • 実験:週およそ 10 時間、月 40 時間。3か月 120 時間、1年 480 時間、3年 1,440 時間。
  • 毎日の開発:平日 6 時間 × 22 日 = 月 132 時間。396 / 1,584 / 4,752 時間。
  • 24時間:月 730 時間(365×24÷12)。2,190 / 8,760 / 26,280 時間。

2026年9月の価格と電力

本表は見積ではなく計画単価で、税は含みません。クラウドの基準は RunPod の公開価格です。RTX 5090 Community Cloud は $0.69/時間(2026年9月上旬から安定)、Secure Cloud は $0.99/時間、H100 PCIe Secure Cloud は $2.89/時間(2026-09-07 の料金表)。Vast.ai のようなコミュニティ最安は 5090 がおよそ $0.45/時間 ですが、中断され得るので感度分析にだけ使い、本表には入れません。

購入側の 5090 新品は $4,800(2026年9月中旬の公開出品中央値およそ $4,750–$4,900)。ホストは既にある前提で、カードだけを足します。H100 は GPU $28,000(新品の公開帯およそ $25,000–$31,000 の中間)にシングル GPU サーバー $8,000(筐体、CPU、メモリ、ディスク、電源、NIC)を足して $36,000。8 枚の HGX ノードではありません。

電気代は全負荷、$0.12/kWh。5090 システム約 0.70 kW で $0.084/時間、H100 PCIe 約 0.55 kW で $0.066/時間。購入総額 = 購入費 + 時間 × 電気代。レンタル総額 = 時間 × 時間単価。残価は本表で $0 とし、あとで別に見ます。

データセンターのパッチパネルとケーブル。時間課金のクラウド GPU 側の設備で、机上のグラフィックカードではない

RTX 5090:3か月・1年・3年の総額

購入列は電気代込みです。レンタル列は GPU 時間だけで、ディスクは次の節です。

案 3か月 1年 3年
購入 · 週およそ 10 時間 $4,810 $4,840 $4,921
レンタル $0.69 · 週およそ 10 時間 $83 $331 $994
購入 · 平日 6 時間 $4,833 $4,933 $5,199
レンタル $0.69 · 平日 6 時間 $273 $1,093 $3,279
購入 · 24時間 $4,984 $5,536 $7,008
レンタル $0.69 · 24時間 $1,511 $6,044 $18,133
レンタル $0.99 · 24時間(安定インスタンス) $2,168 $8,672 $26,017

見る行は3つです。実験を3年借りるとおよそ $994、買うとおよそ $4,921。平日 6 時間も3年時点ではレンタルが安いです。$3,279 対 $5,199。$0.69 を越えるのは 24時間稼働が1年近く続いたときだけです。1年で購入 $5,536、レンタル $6,044。3年では $7,008 対 $18,133。安定インスタンスの $0.99 なら 24時間はより早く購入側に寄りますが、平日 6 時間は3年末でも回収線を越えていません。

H100 1枚:いつ買うと回収できるか

$36,000 の入口は「1台買って様子を見る」を除外します。たまにファインチューンする、日中だけ推論する、では3年のレンタルでもこの資本を埋められません。

案 3か月 1年 3年
購入 · 週およそ 10 時間 $36,008 $36,032 $36,095
レンタル $2.89 · 週およそ 10 時間 $347 $1,387 $4,162
購入 · 平日 6 時間 $36,026 $36,105 $36,314
レンタル $2.89 · 平日 6 時間 $1,144 $4,578 $13,733
購入 · 24時間 $36,145 $36,578 $37,734
レンタル $2.89 · 24時間 $6,329 $25,316 $75,949

24時間を1年続けると、レンタルおよそ $25,316、購入およそ $36,578 で、まだレンタルが約 $11,000 安いです。3年では逆転します。購入 $37,734、レンタル $75,949。平日 6 時間なら3年のレンタルは $13,733 で、購入の半分以下です。

回収時間の計算

回収時間

購入費 ÷(時間単価 − 電気代単価)

5090 対 $0.69:4,800 ÷ (0.69 − 0.084) = 7,921 時間。24時間ならおよそ 330 日(約11か月)。平日 6 時間ならおよそ 60 か月。

H100 対 $2.89:36,000 ÷ (2.89 − 0.066) = 12,748 時間。24時間ならおよそ 531 日(約17.5か月)。平日 6 時間ならおよそ 8 年。

感度は三つ。どれも「最初の3か月は借りる」は変えません。

  • ホストを新調:5090 に電源と筐体で約 $2,000 を足すと、24時間・$0.69 との回収は約 11 か月から約 15.5 か月に延びます。
  • 残価:本表は売れない前提です。3年後に購入価格の 40% で売れるなら、24時間の回収はおよそ 198 日まで縮みます。2026 年の品薄が残価を押し上げています。これを既定にしないでください。
  • 中断され得る $0.45:5090 の 24時間回収はおよそ 546 日(約18か月)。1年時点ではまだレンタルが安いです。

本表に入っていない費用

  1. クラウドディスクと転送。数百 GB の永続ディスクは月に数ドルから数十ドルが普通です。数 TB を置かない限り、買うか借りるかは変わりません。
  2. 暦は点灯時間ではない。回収は実際に負荷がかかった GPU 時間です。筐体の中で待っているカードは、資本を既に使っています。
  3. 中断。安いコミュニティ枠は横取りされ、長い学習はやり直しです。比較には安定枠の $0.99 か $2.89 を置き、最安だけを見ないでください。
  4. 能力。32GB のコンシューマカードに MIG はなく、データセンター級の NVLink もありません。5090 1枚は、70B 級の H100 1枚の代わりになりません。
  5. 税と電気料金。輸入消費税や業務用電力は購入側を上げます。向きは同じです。小さいのは電気代、大きいのは稼働時間です。

期間で選ぶ

使い方 3か月 1年 3年
5090、週およそ 10 時間 借りる 借りる 借りる
5090、平日 6 時間 借りる 借りる 借りる
5090、24時間、$0.69 と比較 借りる 購入がやや安い 買う
5090、24時間、中断可 $0.45 借りる 借りる 買う
H100 1枚、24時間ではない 借りる 借りる 借りる
H100 1枚、24時間、$2.89 と比較 借りる 借りる 買う

3か月は借りて、請求書の GPU 時間を上の回収時間で割ってください。「24時間回す」という予測は、たいてい楽観側です。

3か月の試作で買うべきか

買うべきではありません。24時間でも、3か月の 5090 はレンタルおよそ $1,511、電気代込みの購入およそ $4,984 です。H100 はさらに開きます。$6,329 対 $36,145。試作は借りて、時間を記録します。

1日6時間は3年で回収できるか

$0.69 と $2.89 ではできません。5090 の3年はレンタルおよそ $3,279、購入およそ $5,199 で、回収はおよそ 60 か月です。H100 はおよそ 8 年です。1–2 年で購入が得になるのは、ほとんど電源を切らないときだけです。

電気代で結論は変わるか

住宅の $0.08–$0.12/kWh では、0.7 kW の 5090 システムの電気代は $0.69 の時間単価のおよそ 1 割です。計画単価を $0.12 から $0.30/kWh に上げると、5090 対 $0.69 の 24時間回収は 330 日からおよそ 417 日に延びます。買うのは、ほぼ常時稼働のときだけ、という結論は残ります。

Mac があるなら NVIDIA は要るか

ホストされたモデルを呼ぶコーディングエージェントに、ローカル NVIDIA は必須ではありません。非公開の重み、ファインチューン、外に出せない推論があるときだけ GPU 予算を別行にします。macOS の署名、シミュレータ、パッケージは別請求です。開発は Mac、GPU は別の場所 と、エージェントのループに必要なサーバー を見てください。クラウド Mac が埋めるのは Apple ツールチェーンで、上の GPU 時間の代わりにはなりません。

GPU 請求と Mac ツールチェーンは分ける

重みは借りた GPU に置けます。署名と xcodebuild は macOS が要ります。Zilmac のクラウド Mac は Apple ツールチェーン用で、GPU 時間は売りません。

GPU 時間はクラウド請求に記録し、Mac ノードはビルド頻度で別に借ります。 — クラウド Mac のプランを見る

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